警視庁大森署は13日、東京都大田区の三菱UFJ銀行大森支店の行員を対象に強盗対処訓練をした。署員が強盗犯役を演じ、窓口で模擬の刃物を見せながら「金を出せ」と脅迫。「さっさと出せ」との怒声でせかされる状況で、行員は冷静に応対しながら110番する流れを習った。
行員らは訓練後に支店前で、被害が深刻化する特殊詐欺への注意を通行人に呼びかけた。知らない番号からの電話には出ないよう訴えるチラシを配布。詐欺との語呂合わせでウサギの形に整えたハンカチも配った。
署によると、警視庁管内では1〜4月、金融機関従業員らによるATM前の高齢者への声かけなどで、詐欺被害を約200件防止した。