【テヘラン、エルサレム共同】イラン国営メディアは14日、南部ブシェール州のガス施設がイスラエル軍の攻撃を受けたと報じた。15日には首都テヘランの二つの石油貯蔵施設に攻撃があったとした。13日に始まったイスラエル軍の攻撃でイランのエネルギー施設が標的になったのは初めてとみられる。一方、14日夜から15日未明にかけ、イランからイスラエル北部ハイファ周辺や中部に新たなミサイル攻撃があり、6人が死亡、負傷者も多数出た。両国の交戦は激しさを増している。
イランの報復攻撃によるイスラエル側の死者は計9人となった。イラン側も攻撃により子どもを含め多数の死者が出ている。イスラエル軍は15日、テヘランにある核開発計画に関する多くの施設を攻撃したと発表。国防軍需省本部を含むとした。攻撃されたイランのガス施設は爆発し炎上。石油貯蔵施設の状況は制御されているという。
イスラエルのネタニヤフ首相は14日の動画声明で、イランの核施設に「深刻な損害を与えた」と強調し、さらなる攻撃を警告した。