【キーウ、モスクワ共同】ウクライナ政府は16日、これまでにロシアから引き渡された兵士らの遺体が計6057体となったと発表した。両国は今月2日にトルコで開かれた直接交渉で6千人の遺体引き渡しで合意していた。ロシアのメジンスキー大統領補佐官は「合意を果たした」と強調する一方で、ウクライナから引き渡されたのは計78遺体にとどまると指摘した。

 メジンスキー氏によると、ウクライナにここ数日間で引き渡したのは計6060遺体。ロシア国防省は16日、さらに2239遺体の引き渡しの用意があると表明した。

 ウクライナ政府によると、16日にロシアから引き渡しを受けたのは1245遺体。ロシアが受け取ったとされる遺体が少ない理由について、ウクライナはこれまで説明していない。

 ウクライナのクリメンコ内相は「ロシア兵の遺体も引き渡された」とし、返還数を増やすためロシアが意図的に混在させた可能性があると批判した。