今年も猛暑が予想される夏を前に、製品評価技術基盤機構(NITE)が、エアコンからの出火事故に関する注意を呼びかけている。2025年3月までの5年で337件の火災報告があり、8人が死亡した。原因の多くは不適切な電源接続や設置状態など、禁止されている行為だという。
NITEによると、事故件数は7、8月が多い。過去の事例では、延長コードの接続部分が異常発熱したとみられるケースがあった。電源プラグにほこりがたまって発火する「トラッキング現象」の危険性もある。また、フィルターが汚れていると機器に過度な負荷がかかり、故障する恐れもあるという。
NITEは猛暑を前に、最低温度で30分間試運転し、水漏れの有無を確認して、不具合があれば工事を依頼することを推奨。電源プラグは専用コンセントに直接差し、室外機の周辺には物を置かないことが必要だとしている。