【カナナスキス共同=建部佑介、大沢心介】石破茂首相とトランプ米大統領は16日午後(日本時間17日午前)、先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕したカナダ西部カナナスキスで約30分間会談した。関税交渉では合意せず、担当閣僚による協議継続で一致。石破氏は会談後、「今なお双方の認識が一致していない点が残っている」と記者団に述べた。「自動車は本当に大きな国益だ。国益を守り抜くために最善の努力を重ねることに尽きる」と強調した。
両首脳の対面会談は2月以来、2回目。日本政府は首脳会談で一定の合意を目指していたが、大きな進展はなかった。石破氏は合意時期の目標なども示さなかった。7月には「相互関税」の上乗せ部分の停止期限が迫っており、日本企業への一層の悪影響が懸念される。
トランプ氏は、会談について報道陣に問われ「良かった」と答えた。
日米関税交渉は4月以降、赤沢亮正経済再生担当相とベセント財務長官、ラトニック商務長官らと6回の閣僚会合を実施した。