太平洋戦争末期の1945年6月19日、約2千人の死傷者が出た福岡大空襲から80年となるのを前に、福岡市博物館で17日、焼夷弾の部品や罹災証明書など計約150点を集めた企画展が始まった。野島義敬学芸員は「戦争と平和を考える機会にしてほしい」と呼びかけている。9月15日まで。
「欲しがりません勝つまでは」と標語が記された駅弁の掛け紙やポスターなど、戦争を色濃く映す展示物が並ぶ。市民の日記帳には、福岡大空襲の際、米軍のB29爆撃機の飛来から退去までの様子や、市内各地の焼失状況が記されている。
米軍関係者が撮影した市内の写真は、米国の収集家から寄贈を受け初公開された。