沖縄の平和運動家、故阿波根昌鴻さんが撮影した写真の展示会が17日、那覇市の「那覇市民ギャラリー」で始まった。太平洋戦争の沖縄戦で激戦地となり、戦後も米軍が占領した伊江島の反戦・反基地運動を中心に、1955年から60年代に撮られた約400点が並ぶ。7月以降全国5都市を巡る予定で、主催者は「沖縄から平和の心を発信したい」と願う。
阿波根さんは、米軍の「銃剣とブルドーザー」による土地接収に非暴力で抵抗し「沖縄のガンジー」と呼ばれる。展示会では、米軍の演習の流れ弾で負傷した少年や「土地を返して」と書かれたプラカードを掲げる島民の姿を捉えた写真が見られる。