会談を前に握手する石破首相(左)と韓国の李在明大統領=17日、カナダ西部カナナスキス(代表撮影・共同)

 【カナナスキス共同】石破茂首相は17日午後(日本時間18日午前)、カナダで開かれたG7サミットに合わせ、韓国の李在明大統領と初の対面会談を行った。首脳が相互訪問する「シャトル外交」を続ける方針を確認。核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮対応について、日韓、日米韓で緊密に連携していくことで一致した。

 会談冒頭、首相は「日韓の連携、協力が地域や世界のために非常に大きな力となることを心より期待している」と強調。李氏は未来志向の関係発展を期待すると述べた。

 首相は、4日に大統領に就任した李氏と信頼関係を構築し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮対応を巡り連携を強化したい考えだ。

 両首脳は会談で、今年の国交正常化60周年を機に「より堅固で成熟した関係の基盤」を築く考えを申し合わせた。首相は政府や企業、国民同士の交流の活発化を訴えた。李氏は両国が「いろいろな面で協力し合って助け合う関係に発展することを願う」と語った。

 両首脳は9日、初めて電話会談し、日韓関係を安定的に発展させる方針で一致していた。