東北・山形新幹線の新型車両「E8系」=2023年2月、宮城県利府町

 東北新幹線で17日、回送運転中の新型車両「E8系」が、栃木県の宇都宮―那須塩原間で故障し長時間の運転見合わせとなったトラブルで、JR東日本は18日、E8系の別の3編成でも17日に不具合があり、一時停車していたと明らかにした。いずれも補助電源装置が壊れていた。同じ日に4件、同型車両で同様の不具合が起きた関連性を調べている。

 JR東によると、栃木県で故障した当該車両は補助電源装置から電力が供給されず、モーターの制御装置が過熱して停止し、駆動できなくなったとみられる。

 午後2時40分ごろには山形新幹線のE8系の営業列車が福島市内を走行中、運転席のモニターに不具合が起きているとの表示があり、笹木野駅に停車した。

 宇都宮―那須塩原間のトラブルは17日午前11時25分ごろ発生。回送列車のE8系が下り線で故障して停車した。自走できない状態となっており、東京―仙台間の上下線が約5時間半運転を見合わせた。計86本が運休、計138本に最大約6時間の遅れが出た。