【ロサンゼルス共同】米ロサンゼルスの全米日系人博物館は18日、第2次大戦中に日系米国人が収容された強制収容所跡地などで、内務省が訪問者に対し米国の歴史を批判する展示について報告するよう求めているとして「歴史の抹消だ」と非難する声明を発表した。

 トランプ大統領は3月「分断を招くイデオロギー拡散を阻止し、米国史に真実と健全性を取り戻す」として、博物館などから「反米主義」の排除を命じる大統領令に署名。強制収容所跡地には展示施設があり、米メディアが現地で掲示されたと報じた張り紙には、この大統領令に基づく要請だと記された。内務省は国立公園局が管理する史跡などを対象とした。