アムールトラの「ココア」=2024年10月(釧路市動物園提供)

 北海道の釧路市動物園は19日、生まれつき脚に障害があった17歳雌のアムールトラ「ココア」が、18日に死んだと発表した。後ろ脚を引きずって懸命に生きる姿が全国のファンに人気だった。園は献花台を設置した。

 園によると、死んだのは18日午後7時20分ごろ。死因は分かっていないが、飼育員にみとられて安らかだったという。加齢による衰えと腰の湾曲が進み、昨年末から寝ていることが多くなり、食欲も低下。今年4月以降、断続的に展示を中止し、治療が行われていた。

 ココアは2008年5月に釧路市動物園で生まれ、人工飼育された。骨が十分に成長しない障害があり、脚が不自由だった。