18日深夜、ロシア北西部サンクトペテルブルクで各国通信社の代表らと会見に臨むプーチン大統領(中央)(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は19日未明、北西部サンクトペテルブルクで各国通信社の代表らと会見した。ウクライナ侵攻を巡り、ロシアが提示した和平条件にウクライナが合意しなければ「彼らにとっての状況はさらに悪化する」と主張し、直ちに合意するよう求めた。

 ロシアは今月2日にトルコで行われたウクライナとの直接交渉で、一方的に併合したウクライナ東部・南部4州や南部クリミア半島のロシア編入の承認や、軍事同盟への加盟放棄を求める和平案を提示した。

 プーチン氏は、侵攻を巡り「現在の紛争を終わらせるだけでなく、長期的展望に立った再発を防ぐ解決策が必要だ」と強調。ウクライナのゼレンスキー大統領とも会談する用意があると述べる一方で、ゼレンスキー氏は任期が切れた非合法な大統領だとの認識を改めて示し、和平合意は「合法的な政権が署名すべきだ」と強調した。

 昨年の会見に参加した共同通信や韓国の聯合ニュースは今年は招待されていない。