【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は20日、EU内の医療機器分野の公共調達で、500万ユーロ(約8億3千万円)を上回る案件から中国企業を排除すると発表した。中国がこの分野の公共調達で欧州企業を差別し、アクセスを制限したことに対抗する。
EUが公共調達市場への相互アクセスを目的に、2022年に施行した国際調達措置(IPI)規則に基づく初のケースとなる。
EU側は中国側との対話で解決策が示されれば措置を撤回する可能性があるとしているが、中国の反発も予想され、対立が深まる恐れがある。
欧州企業でも、輸入するなどして中国製医療機器の割合が50%を上回る場合は公共調達に参加できない。