モーター大手のニデックは20日、京都市内で定時株主総会を開いた。工作機械大手の牧野フライス製作所への株式公開買い付け(TOB)撤回について株主から質問を受け、創業者の永守重信グローバルグループ代表(80)は「日本の企業の合併・買収(M&A)は遅れている。今回が駄目でも次がある」と述べた。
ニデックは昨年12月末、事前の協議をしないまま牧野フライスへのTOBを発表した。牧野フライスはTOBへの反対を表明し、新株予約権を既存株主に無償で割り当てる対抗策を公表。ニデックは差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたが却下となり、翌日にTOB撤回を発表した。