北海道警は20日、除雪作業の際に削られるなどして白線が消えかかった札幌市中央区内の横断歩道で、視認性を確保するため警察官によるスプレー補修を実施。摩耗が進んだ横断歩道は多数あるが、予算の制約があって一挙に対処できず、委託業者が本格的に塗り直すまでの応急措置。初の試みで、耐久性や有効性を確認し継続実施を検討する。
道警によると、横断歩道は道内に約4万1千本。除雪作業のほか、アスファルト中の水分が凍結、膨張して表面がひび割れる「凍害」なども影響し、冬季は摩耗が進行しやすい。
例年、約7200本を補修するが、昨年調査では補修しない残り約3万4千本中、35%は塗り直しが必要だったという。