全国農業協同組合連合会(JA全農)は27日、3月と4月の競争入札で仕入れた政府備蓄米約29万6千トンのうち、これまでに70・3%に当たる約20万8千トンを出荷したと発表した。8月末には全量の引き渡しを終える見通しで、卸売業者の依頼に応じて出荷を進めている。

 出荷の内訳は3月分が約17万3千トン、4月分は約3万6千トン。地域別では関東甲信が約7万4千トンで最も多く、近畿の約3万7千トン、九州の約2万3千トンと続いた。東北が約2万1千トン、東海は約2万トン、中四国は約1万4千トン、北陸は約1万トン、北海道は約9千トンだった。

 JA全農は入札備蓄米の大半を落札しており、多くがスーパーなどでブレンド米として販売されている。