国士舘大は20日、男子柔道部員による大麻使用などの疑いの発覚を受け、東京都世田谷区のキャンパスで記者会見を開き、団体戦の大学日本一を決める全日本学生優勝大会(28、29日・日本武道館)の出場辞退を発表した。男子柔道部は14日付で無期限活動停止となっている。
大学の説明では、学生からの情報提供で発覚。1年生2人、2年生4人の計6人が東京都町田市のキャンパス内にある学生寮の一室で大麻の使用を認めた。他の柔道部員や寮を使用するサッカー部、硬式野球部への調査を19日に開始し、現段階で新たな使用者は見つかっていないという。
田原淳子学長は会見で「注意喚起、啓発活動を繰り返し実施してきたが、一人一人の意識に十分に浸透していなかったことは誠に残念。教育機関として深く反省している」と一連の不祥事を謝罪。当該学生や指導者の処分については「警察からの正式な報告を受けてから、今後の対策を含めて検討したい」とした。
警視庁は16日に麻薬取締法違反の疑いで学生寮を家宅捜索した。