釈放された反政権活動家チハノフスキー氏(中央)(妻スベトラーナ・チハノフスカヤさんのXから・ロイター=共同)
 米国のケロッグ・ウクライナ担当特使らと会談するベラルーシのルカシェンコ大統領=21日、ミンスク(ベラルーシ大統領府提供・ロイター=共同)

 【モスクワ共同】ロシアの同盟国ベラルーシのルカシェンコ大統領は21日、同国を訪問した米国のケロッグ・ウクライナ担当特使と首都ミンスクで会談した。ロシア通信によると、ケロッグ氏の補佐官は同日、ベラルーシで収監されていた14人が釈放されたと明らかにした。2020年に拘束された反政権活動家チハノフスキー氏が含まれる。ロイター通信は14人には日本国籍の2人が含まれると報じた。

 チハノフスキー氏は20年大統領選に出馬を目指していたが拘束された。これを受けて妻のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏が大統領選に出馬し、落選したものの、選挙の不正を訴える反政権デモが全土に拡大した経緯がある。米側の要請を受けてルカシェンコ氏が釈放を決断したもようだ。

 チハノフスキー夫妻は21日、隣国リトアニアで再会を果たした。

 ベラルーシ大統領府によると、ルカシェンコ氏とケロッグ氏は国際情勢や2国間関係を協議。ロシアとウクライナの和平交渉についても協議した可能性がある。