不動産経済研究所が23日発表した首都圏(1都3県)の5月の新築マンション1戸当たりの平均価格は、前年同月比で25・5%高い9396万円だった。東京23区で高額物件の売れ行きが良く、全体を押し上げた。
東京23区は36・1%上昇の1億4049万円だった。価格が2億円を超えるような物件が多く売れた。デベロッパー(開発業者)が地価の高い立地で選んで供給する傾向が強まっているという。
価格は全ての地域で上昇した。23区以外の都内は4・3%上昇の6559万円。神奈川県が26・6%上昇の7715万円、埼玉県が30・9%上昇の6777万円、千葉県が3・2%上昇の5210万円だった。建設にかかるコストの上昇が反映された。
首都圏全体の発売戸数は16・9%減の1288戸だった。他も埼玉県以外の地域は減少した。