東京電力は23日、福島第1原発1号機の原子炉建屋を覆う大型カバーの設置作業中に、骨組みをつり下げていた大型クレーンが動かなくなった不具合について、油圧系統の一つに金属片が混入したことが原因だったと明らかにした。同日までに異常が見つかった装置を交換し、操作に問題がないことを確認した。
東電によると、金属片は部品同士の接触で摩耗し、油に混入したとみられる。5月下旬の点検では不具合は確認されていなかったという。
クレーンは6月16日午前、建屋上部を囲むように設置する「ボックスリング」と呼ばれる骨組みの一部をつり下げていた際に、ワイヤが下げられなくなった。