【ベルリン共同】ドイツのメルツ政権は、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する抑止力強化のために連邦軍や予備役を拡充し、志願者が十分に集まらなかった場合には徴兵制を部分的に復活させる法案の検討を始めた。ピストリウス国防相が22日、公共放送ARDの番組で明らかにした。
ピストリウス氏は総兵力18万人の連邦軍を25万〜26万人に増員する必要があるとし、志願者を増やすため兵士の給与や住環境の改善に努める考えを強調。予備役も現在の2倍程度の約20万人体制とする方針を掲げた。
その上で18歳の若者に書簡を送り、志願の意思の有無を確認する見通しだと述べた。男性には回答を義務付け、女性は任意とする。