ロシアからウクライナ側に引き渡された兵士の遺体が入ったとされる袋。13日に動画が公開された(ウクライナ当局提供・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ内務省と国家警察は23日に記者会見し、ロシアから最近、ウクライナ兵として引き渡された遺体の中に、少なくともロシア兵の遺体20体が混在していたと説明した。「ロシアは自国民を軽視している」と糾弾した。

 ロシア兵の遺体も国際機関と協力してDNA型鑑定に必要な親族の検体を集め、遺族への引き渡しを目指すとした。タトゥーなど身体的特徴も注視する。既にロシア兵3体を返還したという。

 国家警察によると、今年引き渡されたウクライナ兵の遺体のうち87%を遺族に引き渡した。ウクライナ兵がロシアの軍服を着用している例もあり、身元の特定は難航。DNA型鑑定や歯型などで確認している。