徳島市で8月に予定される「阿波おどり」の開幕に向け、市中心部の商店街で公開練習が始まった。公開練習は新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年から途絶えており、6年ぶりに復活した。7月25日までの間、毎週金曜の午後7時から実施予定。熱気を帯びた声や踊りが間近で見られ、観光客らを楽しませている。
JR徳島駅から徒歩10分ほどの東新町1丁目商店街で今月13日夜、男女の踊り手が「ヤットサー」のかけ声とかねや太鼓のリズムに合わせ、踊り歩いた。姿勢や手の位置を教え合う場面も。観光客や会社員ら20人ほどが、夏の風物詩の練習風景に見入っていた。
練習していたのは、有名な踊り手グループ「水玉連」の約70人。踊り手の武岡みわさん(31)は「観客が多く、笑顔や声の大きさを意識した」と爽やかな表情を見せた。仕事で埼玉県越谷市から来ていた女性(48)は足を止め「本番が2カ月後とは思えない仕上がり」と驚いた様子だった。
阿波おどりは8月11〜15日に開催される。