岐阜県の江崎禎英知事は24日、赤沢亮正・防災庁設置準備担当相と内閣府で面会し、政府が2026年度に創設を目指す「防災庁」の同県への設置を要望した。「内陸県で津波や高潮の心配がなく、地盤が強固だ」と優位性を挙げ、本庁や分局設置の検討を求めた。

 南海トラフ巨大地震の発生時に、他県からの被災者受け入れなどに最適な立地だと強調。首都直下地震で首都機能がまひした場合のバックアップ機能も果たせるとした。

 特に県南東部は、リニア中央新幹線が開業すれば東京都心から約1時間で移動でき、平時から東京との一体的な運用が可能になると指摘した。