東京・渋谷のNHK放送センター

 NHKは24日、2024年度決算を発表し、1989年度以来の赤字となった前年度に続き2年連続の赤字となった。受信料収入は前年度比426億円減の5901億円で、過去最大の減額幅を更新。2023年10月の受信料の値下げや、支払率の全国的な低下が影響した。

 収入から支出を引いた事業収支差金は、受信料収入の減少が響いて449億円の赤字。減収減益は3年連続で、受信料収入が大半を占める事業収入は前年度比406億円減で6125億円となった。

 事業支出は、26年3月にAMラジオを1波削減することに伴う設備の撤去費用などが増加した一方、退職手当などが減少し、同93億円減の6574億円だった。