【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は24日、米軍の攻撃を受けたイラン中部ナタンズのウラン濃縮施設内で、放射性物質による「局所的な汚染が発生した可能性がある」との評価を明らかにした。米軍はナタンズを含め3カ所の核関連施設を攻撃したが、いずれも施設外で放射線量が上昇したという報告はないとしている。
グロッシ氏によると、ナタンズではウラン濃縮や貯蔵に使われる地下施設の上部に二つの穴が開いているのが確認された。中部フォルドゥのウラン濃縮施設では地下施設につながる道路や入り口が損傷したことが新たに判明した。