広島県の湯崎英彦知事

 広島県の湯崎英彦知事が、今年3月の核兵器禁止条約の第3回締約国会議で議長国を務めた中央アジアのカザフスタンを7月に訪問する方向で調整していることが25日、関係者への取材で分かった。冷戦時代、旧ソ連による核実験が繰り返されたセミパラチンスク核実験場跡地を視察する。核廃絶に向けて、被爆80年の節目に連携を強化したい狙いだ。

 関係者によると、湯崎氏は首都アスタナも訪れ、政府高官と会談し、核廃絶に向けた取り組みなどについて意見を交わす予定だ。冷戦時代、セミパラチンスク核実験場では450回以上の核実験が繰り返され、多くの国民が健康被害を受けたとされる。