トヨタ自動車元取締役の林南八(はやし・なんぱち)さんが21日に死去した。82歳。技監を務め、部品在庫を最小限にとどめて効率良く車を造る「トヨタ生産方式」の伝道者として知られる。

 トヨタ生産方式の生みの親、故・大野耐一元副社長の指導を直接受けた。前身のトヨタ自動車工業に1966年に入社し、2001年に技監に就いた。豊田章男会長(69)が社長に就任した09年から2年間は取締役を務めた。