記者会見する日本陸上競技連盟の有森裕子新会長=25日、東京都内

 日本陸上競技連盟は25日、東京都内で理事会を開き、女子マラソン五輪2大会連続メダリストでこれまで副会長だった有森裕子氏(58)を新会長に選んだ。任期は2年。今年設立100周年の節目を迎えた陸連で、女性、五輪経験者では初の会長となった。有森氏は記者会見で「陸上をもっと愛し、楽しんでもらえるような魅力をつくり出していきたい」と語った。

 9月には東京・国立競技場で世界選手権が開催される。1991年の東京大会で、有森氏は女子マラソンで4位に入った。「当時は走ることに必死だった。34年たってこういう経験ができるのは、私にとってはぜいたくで素晴らしい機会」と話した。