自民党幹部との会談のため、党本部に到着した石破首相=25日午後、東京・永田町

 石破茂首相(自民党総裁)は25日、参院選(7月3日公示、20日投開票)の対応を巡り、自民の森山裕幹事長、木原誠二選対委員長と党本部で会談した。東京都議選での大敗を踏まえ、支持離れへの危機感を強めており、党勢立て直しを急ぐ。ただ、参院選公約で物価高対策の目玉に掲げる国民1人当たり2万円の現金給付について、野党から「選挙目当てのばらまき」と批判を浴びるほか、派閥裏金事件に伴う政治不信も不安材料となっている。

 会談は約1時間行われた。関係者によると、公示日に第一声の街頭演説を行う場所や、党幹部らが応援に入る遊説先を調整した。非改選も含め与党過半数維持に向けた戦略を詰めたもようだ。