トランプ米大統領の発言を受け、広島県被団協などが行った抗議行動=26日午後、広島市中区の原爆ドーム前

 米軍の核施設攻撃が戦争を終結させたとし、広島や長崎への原爆投下と「本質的に同じだ」としたトランプ米大統領の発言に、被爆地から26日、非難の声が上がった。広島市の原爆ドーム前では広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)などが抗議行動し「原爆投下、核施設攻撃を正当化するな」と訴えた。

 県被団協の佐久間邦彦理事長(80)は「発言は広島として、被爆者として絶対に許せない」と非難した。

 長崎市の鈴木史朗市長は26日、取材に応じ、正確な発言の趣旨が分からないとした上で「原爆投下を正当化するものであれば、被爆地として大変遺憾」と述べた。