栃木県の那須御用邸内を犬の「由莉」と一緒に散策される天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=2019年8月
 犬の「由莉」と過ごされる愛子さま=2021年11月、皇居・御所(宮内庁提供)

 宮内庁は26日、天皇ご一家が飼われていた犬の「由莉」が23日夕方に皇居・御所で死んだと明らかにした。2009年に生後2カ月の保護犬を引き取り、長女愛子さまが名付けた。側近によると、ご一家が見守る中、穏やかに息を引き取った。16歳4カ月で老衰だった。愛子さまは小さい頃からかわいがっていたため、大変さびしく思っているという。

 由莉は、皇后さまが関心を示してきたアニマルセラピー(動物介在療法)の一環として、小児病棟への訪問を重ね、入院中の子どもたちと触れ合ってきた。側近によると、ご一家は由莉と過ごした思い出や、多くの人から愛されてきたことを思い出しながら、旅立ちを見送った。