熊本県荒尾市の児童養護施設に入所していた女性(24)が、中学2年だった2014年ごろから数年間、当時の職員から繰り返し性的暴行を受け妊娠、中絶させられたのに施設側が適切な対応を怠ったとして、施設側に2200万円の損害賠償を求め、熊本地裁に26日、提訴した。原告側によると、職員は児童福祉法違反罪で実刑判決を受け確定したとしている。

 女性は記者会見で「人生を奪われた。悪いのは加害者だが、園にも守る責任がある」と訴えた。