韓国南部、釜山郊外の古里原発。右端が1号機=2017年6月(共同)

 【ソウル共同】韓国原子力安全委員会は26日、廃炉が決まっている釜山郊外の古里原発1号機の解体を承認したと発表した。1978年に運転を開始した韓国で最も古い商業用原子炉で、初の解体例となる。2017年に運転停止、原発運営会社の「韓国水力原子力(韓水原)」が21年に解体を申請していた。

 安全委によると、解体には約12年を要し、費用は現時点で約1兆713億ウォン(約1140億円)を見込んでいる。

 安全委の崔元湖委員長は「国内初の解体例となることを考慮し、詳細に検討した。国民が安心できるよう解体過程を綿密に点検し、透明性をもって公開する」と説明した。