JOCの新会長に選出され、記者会見する橋本聖子参院議員=26日午後、東京都新宿区
 橋本聖子氏

 日本オリンピック委員会(JOC)は26日、東京都内で評議員会と理事会を開いて役員を改選し、元五輪相の橋本聖子参院議員(60)を新会長に選出した。女性のトップ就任は初。長期療養中の山下泰裕会長(68)は任期満了で退任した。

 橋本氏は冬季のスピードスケート、夏季の自転車で五輪に計7度出場。「五輪の申し子」と呼ばれ、2021年の東京五輪・パラリンピックでは担当相を務めた後、大会組織委員会の会長となった。

 今回の改選では、JOCの元役員らが会長に推していた。橋本氏は自民党派閥裏金事件に関係しており、公益財団法人であるJOCの判断は批判も呼びそうだ。

 19年に会長に就任した山下氏は3期目に入った23年10月に頸椎を損傷。日本バスケットボール協会会長でもある三屋裕子副会長が会長職を代行してきた。