27日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=144円台後半で取引された。

 午前10時現在は前日比59銭円安ドル高の1ドル=144円64〜66銭。ユーロは44銭円安ユーロ高の1ユーロ=169円11〜15銭。

 米関税措置を巡る各国との交渉が進展するとの期待感から、投資家の積極姿勢が強まり、比較的安全な資産とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となった。

 市場では「6月の東京都区部の消費者物価指数の伸び率が前月より縮小したことに伴い、日銀の追加利上げが遠のいたとの見方が広がったことも円売りにつながった」(外為ブローカー)との声があった。