九州大病院の医師らの研究グループは27日、全国145大学の学生約56万人のうち、話し言葉が滑らかに出ない「吃音」があり、大学から「合理的配慮」の支援を受けた学生は2023年度に47人だったと発表した。割合は約0・008%。吃音がある人は人口の約1%とされ、大きく下回った。必要な支援が行き渡っていない可能性がある。
調査は24年1〜3月、全国の国公立と私立の計751大学にメールを送り、145大学から回答を得た。
合理的配慮の具体的な方法を回答したのは33大学だった。うち「担当教員に吃音のことを周知」は全33大学が実施した。