大正ロマンを代表する画家竹久夢二(1884〜1934年)の作品を所蔵する岡山市の「夢二郷土美術館」が、夢二自作のスクラップブックに収集された浮世絵約170点をテーマに企画展を開催している。美人画で知られる喜多川歌麿の貴重な作品もあり、担当者は「夢二が浮世絵にどんな影響を受け、画風を確立したのかが伝わると思う」と話す。9月7日まで。
スクラップブックは遺族から今年、寄贈された。美術館などが調査したところ、歌麿による「青楼雪月花」や歌川広重の「東海道五十三次」の一部を含む浮世絵など計176点が収集されていた。
小嶋ひろみ館長代理は「子どもからお年寄りまで見てほしい」と話した。