27日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=144円台前半で取引された。

 午後5時現在は前日比42銭円安ドル高の1ドル=144円47〜49銭。ユーロは57銭円安ユーロ高の1ユーロ=169円24〜28銭。

 米関税措置を巡る各国との交渉が進展するとの期待感から、投資家の積極姿勢が強まり、比較的安全な資産とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となった。6月の東京都区部の消費者物価指数は前年同月比伸び率が5月から縮小し、日銀の追加利上げが遠のいたとの見方が広がったことも円売り要因となった。

 市場では「午後は新たな材料に乏しく、様子を見る投資家も多かった」(外為ブローカー)との声があった。