農林水産省は27日、民間調査会社のデータを利用した16〜22日のコメ全国店頭平均価格を2種類公表した。約6千店舗の販売データに基づくコメ5キロの平均価格は3835円だった。農水省が前週発表した価格と比べて211円安くなった。放出した備蓄米が出回り、全体価格を押し下げた。

 1200店舗を対象にしたもう1社の店頭価格では、前週比47円安の4045円だった。小泉進次郎農相は記者団の取材に応じ、一部の地域で4千円台に高止まりしていると指摘。「随意契約の備蓄米流通が本格化すれば全国的に3千円台になる」と見通した。

 農水省は23日、この2種類とは別の民間会社による9〜15日のスーパー千店舗の平均価格が5キロ当たり3920円と公表。既に3千円台にまで下落している。