石原洋三郎氏

 立憲民主、共産両党は28日、参院選を巡り、改選1人区での候補者調整を本格化させた。共産は同日、福島、鹿児島両選挙区での新人擁立を取り下げると発表。両党は32ある改選1人区の結果が選挙全体の勝敗の鍵を握るとみており、競合回避へさらに調整を進めたい考えだ。立民の野田佳彦代表は野党の連携を強化し、与党を改選議席の過半数割れに追い込む意向を重ねて強調した。

 改選1人区を巡っては、立民、共産両党は福島の他、青森、栃木、群馬、福井、岐阜、奈良の6選挙区で公認候補が競合。鹿児島は、立民が推薦する無所属の新人と、共産公認の新人が競合していた。

 野田氏は訪問先の岡山市で記者団の取材に応じ、野党連携について「力を合わせて一人の候補に絞るのが大前提になる。環境が十分整っている選挙区で、しっかり勝ち抜きたい」と述べた。

 共産福島県委員会は28日、記者会見を開き、小山田友子氏の擁立取り下げを公表した。立民の新人石原洋三郎氏への投票を呼びかける。

 共産鹿児島県委員会も松崎真琴氏の擁立を見送り、立民が推薦する尾辻朋実氏の支援に回る。