上海港に停泊する旅客船「鑑真号」=28日、中国・上海市(共同)

 【上海共同】中国上海―大阪・神戸を結ぶ国際フェリーの旅客運航が28日、5年ぶりに再開し、旅客船「鑑真号」が中国人客約30人を乗せて上海港から大阪港に向けて出航した。7月12日以降の便から一般販売の予定。同航路は新型コロナウイルス流行で2020年1月から旅客運航が中断していた。

 船内で式典が開かれ、岡田勝・駐上海日本総領事は「鑑真号が両国の架け橋になることを期待する。船で大阪・関西万博へ足を運んでほしい」と呼びかけた。

 鑑真号は上海から毎週運航。1週間ごとに大阪と神戸を交互に目的地として往復する。片道で2泊3日かかる。定員192人で客室は8人の畳部屋、4人用のベッド付き個室など5種類。