リチャード・バウチャーさん(元米国務次官補)米メディアによると26日、南部バージニア州の病院で死去、73歳。がんで闘病中だった。90年代から00年代初頭にかけて長年、国務省報道官を務め、米外交の「顔」として知られた。

 51年、東部メリーランド州ベセスダ生まれ。77年に外交官となり、計6人の国務長官の下で報道官や副報道官を務めた後、06年に国務次官補(南アジア担当)に就任した。

 97年の香港返還時には米国の香港総領事も務めた。05年には国務省史上、最も長期にわたり広報担当国務次官補を務めた外交官となった。(ワシントン共同)