最終運行日を迎え、JR仙台駅を出発する「カシオペア」=30日午前

 北海道と本州を結ぶ豪華寝台特急として四半世紀にわたって人気を博した「カシオペア」が30日、最終運行日を迎え、JR上野駅に向けて仙台駅を出発した。ホームにいた大勢の観光客や鉄道ファンらが写真を撮ったり手を振ったりして、旅立ちを見送った。車両の老朽化に伴い、寝台列車としては6月で引退することが決まっており、これがラストランとなる。

 カシオペアは1999年7月、上野―札幌間で運行を開始した。寝台車10両、食堂車1両、ラウンジ車1両の12両編成。オール2階建ての客車に個室を備え、大きな車窓からの眺めを楽しめる展望室タイプの部屋もあるなど、豪華仕様が話題を呼んだ。