石破茂首相は30日、防衛省での「自衛隊指揮官幹部会同」に出席した。訓示で覇権主義的行動を強める中国などに触れ、2022年に策定した国家安全保障戦略など安保関連3文書に基づき「防衛力の抜本的な強化を着実に進めていく」と強調した。
防衛政策の円滑な遂行や民主主義の根幹をなす文民統制の重要性を指摘。法制度や装備、部隊運用に関し「専門家の立場から政治に意見を述べることは自衛官の権利であり義務だ。積極的な意見具申を期待する」と呼びかけた。
幹部会同の対面での開催は19年9月以来。首相が自衛隊の最高指揮官として幹部に周知徹底を図った。自衛隊を巡る今後の重要課題についても意見交換した。