「ブラジャーは胸の成長を男性教師が確認した場合のみ許可します」。5月、川崎市の小学校での指導内容とする虚偽の投稿がX(旧ツイッター)などで相次ぎ、市教育委員会がホームページで否定する事態に発展。4年前の児童の肌着着用を巡る問題に別の文脈が合わさり、誤情報となって再燃したとみられる。
発端とされるのは、2021年3月の市議会でのやりとりだ。自民党の山田瑛理市議が、保護者から「体操服の下の肌着着用を禁止されている」と相談を受けたとして質問。市教委側は、運動後に体を冷やさないよう一部小学校で低学年に、肌着の不着用を指導していたと明かした。質疑で山田氏は「高学年でブラジャーも禁止になっている」という川崎市外の声も紹介していた。
この問題を取り上げる報道が続き、日本テレビの情報番組「スッキリ」では、別の自治体の小学校に通う娘を持つ母親の「担任の男性教師が胸の成長を確認できた場合に肌着の着用が認められる」との証言を21年3月に放送した。