岐阜県総合医療センターは30日、医薬用外劇物のホルマリン液が入った容器1個を紛失したと発表した。
センターによると、ホルマリン液は病理組織を固定し標本を作成するために用いられる液体。紛失したのは「10%中性緩衝ホルマリン液」で、有害のホルムアルデヒドを3・7%含む。産婦人科看護師が6月24日、病理検査室から7ミリリットル容器20個を受け取り、産婦人科外来診察室内の保管庫に入れたが、翌25日に容器を取り出そうとしたところ、1個不足していることに気付いた。調査をしたが見つからなかった。スタッフ以外は立ち入れないようになっており、外部へ持ち出された可能性はないとみられる。
桑原尚志院長は「毒劇物・化学物質の管理方法を職員に周知徹底し、再発防止に努める」とコメントした。