【ワシントン共同】日本、米国、オーストラリア、インドは1日、4カ国の協力枠組みクアッドの外相会合をワシントンで開き、レアアース(希土類)を含む重要鉱物資源の供給網構築に向けて連携することで一致した。共同声明も発表する。岩屋毅外相が会合後、明らかにした。希少資源を豊富に抱える中国への依存度を低下させ、安定調達を図る。
第2次トランプ米政権の発足後、クアッド外相会合は2回目。中国の覇権主義的行動を念頭に置きながら、東・南シナ海情勢への深刻な懸念を共有し、力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対することを確認した。
岩屋氏は記者団に「クアッドの結束の強さと重要性を国際社会に示すことができた」と述べた。
会合には岩屋氏のほか、米国のルビオ国務長官、オーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席。今年後半にインドで開催予定のクアッド首脳会合に向けた地ならしを進めた。