【ソウル共同】朝鮮王朝が日本に送った外交使節「朝鮮通信使」の研究で知られた韓国・釜慶大の姜南周(カン・ナムジュ)元総長が6月25日、死去した。85歳だった。大学側が明らかにした。両国に残る通信使関連資料の国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」への登録に向け韓国側の学術委員長を務め、2017年の登録に貢献した。
1939年、南部の慶尚南道河東出身。報道機関の記者から釜慶大教授を経て2000〜04年に総長を務めた。
姜元総長は、世界の記憶登録に向けた両国有識者らの取り組みについて「貴重な歴史を継承しようという一つの目的のために、皆が尽力した」と23年、語っていた。