公正取引委員会がユーチューブ公式チャンネルで公開している、フリーランス新法をコント風に解説する動画の一場面

 フリーランスで働く人を保護する新法をコント風に解説―。そんな動画を公正取引委員会がユーチューブの公式チャンネルで公開している。発案者で出演者でもある公取委フリーランス取引適正化室の佐藤香純さんは「難解な法律内容を緩く伝えることで浸透を図りたい」と話す。

 5月に公開した最新のショート動画の題名は「運動会に絡めて伝えるフリーランス法」。リレーバトンとともに「発注書」と書かれた紙を握り締めた“選手”が走る様子に「業務委託をした場合、直ちに取引条件を明示する必要がありますからね」との実況が流れる。

 新法は昨年11月施行で、報酬や支払期日といった取引条件を書面やメールで明示することなど、発注元の義務や禁止行為を規定。公取委はこうしたコント風や小芝居風の動画を法施行前から継続的に公開しており、禁止行為のうちの「買いたたき」をハリセンでたたく姿で伝えるものもある。